1周年の節目が迫るポケモンGOで、かねてから予告されていた通り、ジムバトルのシステムを一新するアップデートが実施された。
従来は、味方のジムでトレーニングバトルを繰り返して「名声」を上昇させて「ジムレベル」が上がるとポケモンを配置する枠が最大10個まで増えるというシステムだったが、新システムでは名声が廃止され、配置する枠は6つに固定された。また、戦う順番も従来のCPの低い順ではなく先に配置された順になり、一つのジムに同じ種類のポケモンは配置できなくなっている。
配置されたポケモンには、時間経過やバトルでの敗北で減少する「やる気」ポイントが設けられ、「やる気」が減少すると戦闘力が低下していく。やる気が0の状態でもう一度敗北すると脱落だ。
従来は、奪取して1体目のポケモンを配置した直後のジムは1勝するだけで奪取出来ていたが、「やる気」の導入により4回ほど倒さなければ奪取出来なくなった。
6体全てを脱落させるには24回以上倒さなければならないが、40回近くも勝たなければ奪取出来なかった従来のレベル10のジムよりは奪いやすいだろう。
しかし、ポケモンが脱落してもすぐに新たなポケモンを配置できるため、人口の多い陣営が有利なことに変わりはないようだ。
・新たなジム、そしてレイドバトルがやってきます! – Pokemon GO
味方のジムでは、名声を稼ぐためのトレーニングバトルは廃止され、減少した「やる気」を「きのみ」を与えることで回復させられるようになった。
他の人のポケモンでも、「きのみ」を与えればジムバッジのポイントや「ほしのすな」を獲得できるので、手持ちの「きのみ」に余裕があるときはどんどん投入するといいだろう。
ポケモンの捕獲を補助するアイテムだった「きのみ」は、一通りのポケモンを集め終わり、絶対捕まえたいポケモンと出会うことが減ってくると、余って捨ててしまうことが多くなっていたが、ジムで使えるようになったことで有難味が増しそうだ。
ジム画面の右下のアイコンからは、ポケストップと同様の看板の画面に進み、横フリックでアイテムを獲得出来るようになった。近所にジムはあるがポケストップが無くてアイテム入手に苦労していた人には朗報だ。
自分陣営のジムや、沢山利用してポイントを集めたジムでは、より良いアイテムが手に入るようだ。
訪れてアイテムの入手やバトルを行ったジムでは、「ジムバッジ」を獲得でき、メイン画面左下のアイコンから進めるステータス画面で確認できるようになった。ジムを何度も利用してポイントを貯めると、バッジのランクが上がり、看板を回して入手できるアイテムやポケモン配置による報酬が増加するようだ。
従来のポケストップの一部がジムに変更され、ジムの数が倍近くに増えている。
また、ポケストップ自体の数も、ここ数ヶ月で増加しているぞ。これは、ポケストップのデータの元となっているIngressが、ユーザー参加型の審査システムを導入して「ポータル」の登録申請の審査を再開したことによるものだ。
アプリ内課金やジムバトルの報酬で手に入る「ポケコイン」でアイテムを購入できる「ショップ」画面では、新たに回復アイテムが購入可能となった。アイテムバッグやポケモンボックスの容量拡張の上限も増やされているようだ。
従来は21時間ごとにジムに配置しているポケモンの数×10個を獲得できたバトル報酬のポケコインは、配置したポケモンが1時間持ちこたえるごとに1個を獲得できるシステムに変更されている。
従来は、奪い合いが活発でポケモンを配置しやすいジムが近くにあれば、1日10個のコインは簡単に入手できたが、新システムではポケモンを配置してもすぐに倒されてしまう少数派陣営のプレイヤーは従来以上にコインを稼ぎにくくなってしまった。
陣営を問わず多数のプレイヤーで強力なポケモンと戦う「レイドバトル」も導入された。
現在はレベル35以上のプレイヤーのみが参加可能で、数日ごとに順次レベル制限が緩和されていくとのことだ。
ジムの上にタマゴが表示されて一定時間が経過するとレイドがオープンし、1時間経過するまで参加か可能となる。参加するにはジムの看板を回すと手に入る「レイドパス」が必要だ。
レイドに参加すると、他の参加者が集まるまで一定時間待ち、集まった参加者でボスポケモンと戦う。20人以上のプレイヤーが集まった場合は、複数のバトルに振り分けられるようだ。
制限時間内に倒せるとアイテムが手に入る他、バトル時の成績に応じて何個か獲得できるモンスターボールを使って、倒したポケモンの捕獲に挑戦できる。「ミュウツー」などのまだ登場していないレアポケモンは、レイドでのみ入手可能となるのではないかと言われているぞ。