本家シリーズと同様、ポケモンGOに登場するポケモンも、1体ごとに能力に違いがあり、同じ種類のポケモンを限界まで強化しても強さに差が生じる。この差の原因となるのが、種類ごとの基本値に加算される「個体値」と呼ばれる隠しパラメータだ。
個体値は、攻撃、防御、HPの3項目、それぞれ0~15の値が種類ごとの基本値に加算される。基本値は例えば「シャワーズ」なら186/168/260といった具合なので、最大でも1割程度の差に過ぎないが、限られた「アメ」や「ほしのすな」を使って進化・強化するポケモンは、なるべく優秀な個体にしたいところだ。戦力になりそうなCP上位の個体の中でも、個体値が高めのポケモンを選んで鍛えるといいだろう。ポケモンのステータス画面のメニューで「ポケモンを調べてもらう」を選択すれば、おおよその個体値の良し悪しを確認できるぞ。
手間を掛けてでも可能な限り強いポケモンを手に入れたいという場合は、CPが低めの個体の個体値もチェックして、才能のある個体を探そう。最高レベルの評価の個体が複数見つかった場合は、「個体値計算機」などのツールを使えばより厳密な個体値を推測することができるぞ。
手持ちのポケモン一覧画面の右下のボタンで、一覧の並び順を変更できる。ポケモンの種類ごとに並べるには「番号」を選択しよう。ニックネームを付けていないポケモンは「名前」順でも種類ごとに並ぶ。「イーブイ」を整理する場合は、最初の方に来る名前順の方が便利だ。
CPが558のイーブイと556のイーブイ、強さはほぼ同じに見えるが……
アーチ状のメーターで示されるポケモンのレベルはCPが558の方が大きい。レベルが低くても強いCPが556の方が、個体値が高いということだ。
イーブイの場合は、手に入りやすく進化に必要なアメも少ないので、CPが高い個体を片っ端から進化させて戦力にしてもいいが、1体進化させるだけのアメを集めるのも大変な種類では、なるべく強くなる個体を選んで進化させたいところだ。
個体値の大小を確認するには、右下の「≡」ボタンを押すと表示されるメニューの「ポケモンを調べてもらう」を選択しよう。
所属するチームのリーダーのコメントとして、総合的な強さや特に優れている項目などを教えてくれるぞ。8割(45点中37点)以上の優れた能力があれば、青チームでは「驚異的」、赤チームは「言うことなし」、黄チームは「トップレベル」と評される。
優れているパラメータの評価は、最大値なら青チームでは「測定できないほど」、赤は「驚異的」、黄は「トップクラス」となる。総合評価で8割以上でも、最高項目が1つだけで最大値でない場合は90%未満となるので、超優秀な個体にしか興味が無い場合は除外してしまおう。
より詳しい個体値を調べたい場合は、「個体値計算機」などのツールを使おう。
個体値計算機では、ポケモンの種類やCP、HP、ほしのすなの必要量を手動で入力して計算する他、ステータス画面のスクリーンショット画像をアップロードして読み取らせることもできる。また、Android上で素早く実行できるアプリ版も用意されているぞ。
スクリーンショットを撮るには、Androidでは電源ボタンと音量ダウンボタン、iPhoneでは電源ボタンとホームボタンを同時に長押ししよう。
「画像を選択」でステータス画面のスクリーンショット画像を選択して「送信」を押すと、画像からポケモン名とCP、強化に必要な「ほしのすな」の数が読み取られ、推定される個体値の範囲が表示される。
多くの場合、表示されている数値になる個体値の組み合わせは複数通りあるため、推定値は「15-25」のような範囲で表示されるぞ。
「レベル別詳細」をクリックすると、ポケモンのレベルごとに可能性のある個体値の組み合わせが表示されるぞ。
ポケモンのレベルは、強化に必要な「ほしのすな」の量から推測される。1回の強化で0.5ずつレベルが上がり、2レベルごとに「ほしのすな」の必要量が増えるが、入手した直後のポケモンは常に整数レベルなので、2通りに絞られる。今回の例では、2体とも2500が必要だが、アーチの角度が異なるので、レベル19とレベル20となる。
個体値計算機では、「わざ」ボタンでその種類のポケモンが使える可能性がある技の性能も確認できる。基本的に威力と連射速度から導き出される秒間ダメージ(DPS)が高い技を使えた方が優秀なので、重点的に強化する個体を選ぶときの参考にしよう。
なお、技とポケモンのタイプが同じだと威力が1.25倍になるが、現在の個体値計算機では考慮されていないようなので、タイプの一致する技と一致しない技を比較するときは注意しよう。
なお、「タマゴ」から孵化したポケモンは、野生ではなかなか出会えない高レベルで、個体値も高い場合が多いようだ。レアなポケモンが孵る可能性のある10kmのタマゴは、十分にレベルが上がるまで温存しておくといいかも知れない。