無料でリアルRPGが遊べる街「ぶんきょう・くえすと」構想

2015年02月28日 18時31分
カテゴリ: ニュース

「ぶんきょう・いんぐれす」を立ち上げるまでの経緯で、息子たちが英語+専門用語だらけのIngressに馴染めないという問題がありました。そこで考えたのは、街と名所・旧跡・モニュメントなどを結びつけて、ポケモン、ドラクエなど、日本人に人気のRPGを作れるのでは? という街で遊べるリアルRPGでした。イメージのベースとなったのは、東京ドームシティのリアルRPGアトラクション「マジクエスト」です。

ネズミの国ほどじゃないけどお父さんの小遣いを圧迫するのは勘弁…

マジクエストは、自らが魔法使いとなり、与えられたクエストをクリアしてレベルアップしていく屋内型のリアルRPGアトラクションです。プレイヤーは、杖を購入し、ワンデーパスポートを購入もしくは1時間当たりのプレイ料金を支払うことでゲームを楽しむことができます。RPGですから魔法使いとして一人前になるためのストーリーがあって、クエストボスおよびラスボス戦、アイテム収集などのお決まりのイベントが用意されています。
うちの息子たちは小学生のときにハマり、毎週のように通ったのですが、なにせ有料なのでお父さんのお小遣いでは賄いきれません。最初は、一緒に中に入っていましたが、途中からは時間を決めて外で待つことにしました。そうするとお父さんの入場料が浮くからです。子どもと一緒に遊びたいけど、まとまった出費は避けたい…そんなお父さんのために考えたのが「ぶんきょう・くえすと」です。

RPGツクールを使って息子と一緒に物語のベースを作る

文京区を4つの地域「本郷・弥生・湯島」「根津・向丘・千駄木・本駒込」「水道・関口・小日向・目白台・大塚・音羽」「春日・小石川・白山・千石・西方」に分けて、それぞれに主人公を立てたストーリーを作成。東京ドームシティで主人公たちが出会い仲間となり、ボスを倒す旅に出る。というストーリーをスマホを杖に見立ててプレイできないか? そして、アイテム収集とイベント発生場所をIngressのポータルでできないか?と考えたのです。あ、もちろんGoogleがIngressのAPIを公開してくれたという仮定のうえでの妄想です。
これをお父さん仲間に話すと、「面白いけどパッと見イメージがつくプロトタイプがあると、協力してくれる人が現れるかも」と言われ、せっかくだからRPG大好きの息子と一緒にゲームを作ることにしました。お父さんから突然、RPG制作のデファクトスタンダード「RPGツクール」をプレゼントされた息子は、とんでもないことに巻き込まれているとも知らず大喜びしました。
そして出来上がったのが、「ぶんきょう・くえすと」です。「水道・関口・小日向・目白台・大塚・音羽」の物語の冒頭部分で、主人公が旅立つまでが描かれています。

濃密な時間を過ごすことにより家族との失われた7か月を取り戻したが…


文京区関口にある「江戸川橋地蔵通り商店街」を舞台にしたRPG。Ingressの世界観「あなたの周りの世界は、見たままのものとは限らない」をオマージュ。おばあちゃんと二人暮らしの主人公「そうた」が、子育て地蔵を仲間に加え、名所や旧跡・モニュメントなどに潜むモンスターを倒し成長していくストーリー。
子育て地蔵を仲間に加えるためには、商店街で売っているお団子が必要となる。文京区のどこかでエージェントとして活躍しているはずのお父さんはどこに?イベント発生場所は、子育て地蔵尊、関口一丁目公園にあるモニュメント、石萬石材店の石像、江戸川公園の空中遊歩道(椿山荘の庭園)など。

プログラムレスなので、パソコン操作に慣れていない息子も、すぐにゲームを作る作業に慣れました。しかし、完成はしたものの……ビジュアル面やプログラム面でも完成度の低さはいかんともしがたいです。

続きを作ってくれる人、違う地区のストーリーを作ってくれる人いませんか?

息子と悪戦苦闘してわかったことは、ゲーム制作は「仲間と一致団結して完成を目指すプロジェクトである」ということです。また、「キャラクター」「世界観」「ストーリー(起承転結)」「マップ」「イベント」「会話」など、この世に存在しないものをゼロから作る創造体験の場でもあります。
音楽ライブの企画を通じてリアルビジネスを学ぶ「ブラストビート/Blastbeat」のような教育プログラムなども開発可能だと考えています。「ぶんきょう・くえすと」構想に賛同してくれる人が増えて、各地区で子どもたちがストーリーを作ってくれるといいなと考えています。
ゲームプログラム(188MB)はこちらからダウンロードできます。「ダウンロードページを開く」をクリックすれば、ファイルのダウンロードが可能になります。ダウンロードした「ぶんきょうクエスト.exe」をダブルクリックすれば自動解凍されます。Windowsの警告が出る場合は、「詳細」をクリックしてEXEを実行してください。できあがった「ぶんきょうクエスト」フォルダ内のGame.exeを実行すればゲームがスタートします。

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