文京区内を歩きながら遊べる「Ingress」との出会い

2015年02月26日 13時58分
カテゴリ: ニュース

Ingressとの出会いは長期入院明けの自宅療養中でした。無事手術を終え自宅に戻ると、スマホに夢中になっている息子たちが出迎えてくれました。長い間一緒に暮らしてなかったので、お互い距離をつかめないのだと思っていました。しかし数日が経過しても、ゲームに夢中になり話しかけても無視される始末。
「ゲームや動画に時間を奪われ成長の機会を逃しているのでは?」。外遊びをしない子どもたちを見ていると将来が不安になってきました。外に出てリアルな体験を通じて成長してもらいたい。そのためには、子たちが好きなこと、楽しいことでなければ……やっぱスマホアプリ?

ネットによって世の中は便利になったけど…

そんなときに、スマホで遊べる地球規模のリアル陣取りゲーム Ingressの存在を知りました。Google Earthを開発したジョン・ハンケ氏が、「最近の子どもたちは家にこもってゲームばかりしている」という問題意識から、子どもたちに外で遊ばせることを意図して作ったと聞き、さっそくダウンロードして実際に遊んでみました。

最初は、何をしていいかわからなかったのですが、レベルアップのコツがわかると一気に楽しくなり、一人前の目安とされている「レベル8」を目指すことにしました。病後で引きこもりがちな自らが外に出る、文京区を隈なく歩くということを課したのです。それまでは職場と自宅を往復する生活を送っていため、地元への愛着はゼロ。そんな自分に大きな変化が訪れました。

同じ場所でも、接し方が異なるだけでまったく見方が異なります。鉄道で移動する東京都、歩いて移動する東京は同じ街なはずなのに、別の街、別の世界に見えてくるから不思議です。こうして、街と名所・旧跡・モニュメントなどを結びつけて新たな発見をするたびに、ゲームにのめり込んでいきました。

本来の目的は「子どもを外に出す」ですから、息子たちにも勧めてみたところ、言語の壁がありゲームに馴染めない。確かに、Resistance、Enlightened、Portal、HACK、LINK、AGENT、Control Field、mission、Resonator、Xmp Byrsterなどの専門用語が英語表記され、敷居が高いのは事実。こんな素晴らしいゲームを一部の人間だけでプレイしているのはもったいないと思い、誰もが気軽にIngressを遊べるためのサイト「ぶんきょう・いんぐれす」を立ち上げました。

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