ポータル密度が高く、活発に新たなリンクが張られる都市部などでは、邪魔になるリンクが多くて大きなコントロールフィールドを作るのは困難だ。遠くに出掛けたり遠くの仲間と連携を取る必要はあるが、海や山などの邪魔なリンクが張られにくい場所を通るリンクで、いくつもの市区町村を被うような巨大なフィールドを作る方が簡単そうにすら感じる。
しかし、深夜など他のプレイヤーの活動が少ない時間帯を狙えば、都市部に数キロメートル程度の巨大フィールドを作ることも不可能では無い。一人ではさすがに難しいが、地元の仲間を数人集めれば十分で、交通手段も自転車程度で事足りるので、いくつもの地域を跨ぐよりはずっと簡単に準備できるだろう。
9月27日の早朝ごろ、文京区の北の本駒込あたりにレジスタンス(青)陣営による巨大な多重コントロールフィールドが出来ているのが確認できたので、実例として紹介しよう。
今回の多重フィールドは、文京区北部の宮下公園と西日暮里六丁目公園を結ぶ3km超のリンクを底辺に、北側の7つほどのポータルを頂点として形成されていた。フィールドの内側になった部分は地図がほとんど見えなくなるほどの濃い青色に染まっていたぞ。
COMMのログを参照すると、一つのコントロールフィールドで獲得されたMU(マインドユニット)は2万前後にも上っていた。文京区近辺で普段作られているコントロールフィールドは30MU程度が一般的なので、通常の700倍近いスコアを一挙に獲得できた計算だ。
さらに、青のポータルを緑陣営に反転させる「ジャービス ウィルス」を利用してフィールドをわざと破壊し、再度作成するという手法で、大量のMUを荒稼ぎしていたようだ。
獲得MUの累計値に応じて手に入る「Illuminator」のメダルは、25万MUでゴールドになるので、今回の7重フィールドを2セット作成すれば一晩でゴールドに到達できる計算だ。
しかし、最上位のブラックオニキスメダルには400万MU、今回の巨大多重フィールドでも30セット近くが必要で、高度な作戦を実行しても簡単には取らせてもらえない。