MissionDayTokyoの舞台裏を直撃取材!コース作成秘話も

2016年07月24日 00時57分
カテゴリ: ニュース

約1万5000人が東京に押し寄せたIngress XM Anomaly-Aegis Nova-Tokyo翌日に開催されたMission Day Tokyo、多くのAG達が東京中に散りばめたミッションにチャレンジしたこの日はまさにIngressの祭典となった事だろう。今回の記事ではそんなMission Day Tokyoに運営サイドとして参加したぶんきょう・いんぐれすの舞台裏をお伝えするぞ!さらに、当日実際にミッションを歩いた関西出身の記者によるミッションレポートも一緒にお届けだ!

午前8時半、護国寺に到着!しかしTokyoMissionDayは既に始まっていた

早朝から準備を行っていたぶんきょう・いんぐれす関係者がAG達との記念撮影ブース・護国寺に到着したのは朝8時半。護国寺はMissionDayのミッションポータルにもなっており、文京区の名物スポットだ。護国寺の門の側に設置したインフォメーションテントの側には伊藤様から頂いた青と緑のお馴染みのお茶を設置。文京区を紹介するパンフレットも韓国語版や中国語版など用意し、準備はバッチリだ。

集ったメンバーによると、既に街ではチラホラAG達がミッションに取り組んでいた様子との事だった。実はミッションが生えるタイミングは沖縄開催時以降MissionDay前日〜当日未明頃に変更になっており、ミッションクリアを効率良く行うためこういった方法も使えるらしい。それにしてもIngressAGの本気は、やっぱりスゴい。


コース作者にコース作成秘話と見所を直撃!苦労ポイントはやっぱり『あの』事・・・

護国寺に集合したぶんきょう・いんぐれすスタッフの中にはなんと今回のMissionDayTokyoミッション作者の姿も!さっそく今回のMissionDayTokyoの文京区コースの見所やコース制作秘話を突撃インタビューしてみたぞ!

今回のMissionDayでの文京区を巡るミッションは全部で12コース。MDTB01〜MDTB12のこれらのコースは文京区公認のお散歩コースをベースとしている。文京区公認お散歩コースは湯島・本郷を舞台とする「文学浪漫コース」、小石川を舞台とする「やすらぎ浪漫コース」、大塚・目白台を舞台とする「芸術浪漫コース」、本駒込を舞台とする「大江戸浪漫コース」からなる文京区の名所を堪能できるコースだ。最終的にお散歩をベースとする運びになった今回のMDTBシリーズだが、「ベースが決まるまでは悩みに悩んだ」とミッション作者は語る。

どの地域でもそうだが「この地域は緑が強い、けれどもこの地域は青が強い」というパワーバランス的な問題がIngressにはある。さらにMissionDayでは多数の人が訪れるため地元ポータルがいわゆる”荒らされる”状態にもなりかねず、必ずしも歓迎ムードでない場合もあるのだと言う。Ingressは地域密着型のゲームである為、こういったリアル世界でのデリケートな問題も多い。そのうえ文京区の見所も盛り込むとなるとより一層の思案が必要だったそうで、それらをクリアできるのが文京区公認のお散歩コースをベースにする方法だったとの事。

しかしこのMDTBコース、文京区公認のお散歩コースを踏襲してはいるが、丸々流用できたわけではない。文京区公認お散歩コースはミッションとしては長すぎる為いくつかのミッションに分けたとの事だ。MDTBコースは殆どが15min〜30minの長さに調節されており、ミッション同士を繋ぐ導線を良くするためにあえてお散歩コースには無いルートを加えるなどMissionDayに参加するAGへの配慮を交えた内容となっている。当日少しでも多くのミッションを効率よくクリア出来るようにミッションからミッションへスムーズに移動して文京区の街を巡る導線を考えるのはお手本コースを踏襲したとは言え容易な事ではなかったはずだ。

ちなみに、ミッションポータルに三菱東京UFJ銀行とLAWSONが多めだったのは‥これは憶測に過ぎないが”そういう配慮”なのかもしれない。

待ちに待ったMissionDay開始!続々と護国寺撮影ブースに現れるAG達

ミッション作者にインタビューしている間に時間はあっという間に過ぎ、AG達が本格的に動き出す時間となった。11時半の記念撮影までインフォメーションコーナーとして機能していた記念撮影ブースにもAG達が集まり出す。当日は曇天とは言え歩けば汗が滲むほどの暑さだったので、伊藤園様からの青&緑のお茶は大盛況!冷たく冷えたお茶で喉を潤すAG達が「どれぐらいミッションをクリアしたか」「何時からミッションをしているか」などIngress話に花を咲かせているのが印象的だった。早朝やプレイしていたとの生の声もありMissionDayの盛況ぶりが伺えたぞ!

Aegis Nova仮面も登場!記念撮影ではAG達の爽やかな笑顔が写真に

当日の護国寺記念撮影ブースには、他団体から借り受けてきたこんなものも!前日に開催されたAegis Novaのシンボルマークをかたどった「Aegis Nova仮面」だ。造りもしっかりしていて、こんなの作っちゃうなんて純粋にスゴい。

そして11時半には護国寺記念撮影ブースに集ったAG達と記念撮影。爽やかなAG達の笑顔が印象的だったぞ!ちなみにぶんきょう・いんぐれすスタッフは当日の担いがあったためお台場での公式記念撮影には参加できなかったが、前日に開発者のハンケさんとの記念写真をGETした事をこっそり自慢しておこう。ハンケさん、お忙しい中ありがとうございました!



”本郷の歴史ある町からシビックセンター、後楽園へ”を実際に歩いてみた

ミッションコース作者直々にMDTBコースの見所や魅力を伺ったからには実際に歩いてみない手はない。というわけで、MissionDay当日のMDTBコースにチャレンジしてきたぞ!ここから先はミッションチャレンジレポートだ。まず最初にチャレンジしたのは「<MDTB09>本郷の歴史ある町からシビックセンター、後楽園へ」。所要時間は30min、AnyOrder形式のミッションだ。


このコースは湯島・本郷周辺のおさんぽコース「文学浪漫コース」の一部がミッションになったコースという事で、登場するポータルも文京区ゆかりの文人にちなんだポータルが多い。また、スポンサーへの配慮も忘れない優等生コースとなっており流石だ。

ミッション中ではSoftBank1回、LAWSONと東京三菱UFJ銀行はなんと2回登場とスポンサーポータルもしっかり回りつつ宮沢賢治・坪内逍遥・宮本百合子などゆかりのある文人達の残り香を感じる事ができる。余談だがこの日は蒸し暑かったのでLAWSONハック時にはついつい冷たい飲み物をチャージしてしまった。喉が渇いた頃に登場するのがまた、心憎い。

softBankポータルは少し離れた所にあったという事でミッション作者曰く「少し無理矢理だったかな?」という事だが、『お陰様でIngressを楽しくプレイできています』の気持ちを込めて巡礼ハックするのは悪く無いだろう。

その他のポータルは看板や地元の見所スポットなどがミッションポータルとなっている。特に坂に関するポータルや坂の途中にあるポータルは「坂の町・文京区」を感じる事ができ、地域の特色が色濃く味わえるぞ!

MDTB09コースの見所はここ!金魚坂はじめ見所をピックアップ紹介

それではいよいよコール作者直々に伺った見所の紹介だ。せっかくなので字数も多めに豪華に紹介しておこう。MDTB09の見所で特に外せないのが「金魚坂」「地上を走る丸ノ内線」だ。金魚坂は本郷三丁目の交差点から脇道に入り暫く歩いた所にある非常に細い坂。ここは名前の通り金魚が楽しめる都会の癒やしスポットだが、楽しめる金魚の数が半端な数じゃない!ポータルとなっているのは創業350年以上の金魚・錦鯉問屋&カフェ。たくさんの水槽や生簀に色とりどりの金魚が所狭しと泳ぐ様子は美しいと溜息が出るほどだ。

中でも面白いのが生簀コーナー。「落ちないようにね!」とに声をかけられながら生簀に登ると鮮やかな色の金魚がびっしりと水面を埋め尽くしていたぞ!ここまで沢山の金魚を見る事はそう無い経験だろう。1匹1匹は小さくてもこれだけの数が集まれば圧巻の一言!

もうひとつ、MDTB09で是非見て頂きたいのが「地上を走る丸ノ内線」だ。丸ノ内線と言えば地下を走るものと思われがちだが、このポイントは地上を走る丸ノ内線を見る事ができる珍しい場所。近隣ポータルで言うと「Lowson ローソン本郷一丁目」と「旧東富坂」の間で、ここはぜひチェックして欲しい見所だぞ!

また、他府県民からすると「これは」と思う見所もご紹介だ。MDTB09は閑静な住宅街の深部まで散策するポータル配置になっており、「東京にこんな場所が…」と意外な印象を感じる事が出来た。密集した住宅街、住宅街の壁から垂れる葡萄、他にもややヤバそうなスプレーペイントされた外壁を持つ家などなかなかディープなスポットも巡る事が出来る。さらに、面白いのが坂の多い地形だ。文京区の町は坂が多く、ずっとスキャナーを見て歩いているといつの間にか町並みを見下ろす見晴らしの良い遊歩道に出ていた…などのダンジョン感溢れる体験も楽しい。文京区でのIngressプレイはRPG風の冒険ゲームに通じるものがあるようにも感じられた。

ミッションの仕上げはシビックセンター付近のポータルハック!一転して賑やかな雰囲気に

MDTB09の仕上げは文京シビックセンター付近のポータルハックだ。閑静な住宅街から大通りに出ると東京ドームシティなどが見え、これまでの閑静な住宅街の雰囲気とは一転、賑やかな雰囲気となる。文京シビックセンター付近はポータルが多数存在し、シビックセンター周囲のポータルだけでミッションが構成できるほどだ。「春日駅早ポチHack」などがそれにあたり他にもサクッと終わる短いミッションが多いのでメダル数を稼ぐならこの付近でプレイするのもいい。

MDTB09では文京シビックセンターの2ポータル、春日駅前の看板「歴史と文化の散歩道」がミッション対象ポータルとなっている。AnyOrderなので順序に縛りはないが、本郷〜シビックセンターまでのコースを1番から素直にハックすれば終着点はこの辺りだ。

 

ミッションクリア!クリアも楽しいけれど、MissionDayの本当の楽しさは…

ポータルを全てハックすればミッション完了!「<MDTB09>本郷の歴史ある町からシビックセンター、後楽園へ」は文京区の静と動を両方楽しむ事ができ、文京区ならではの見所も楽しめるおすすめコース、そんな印象だった。特に金魚坂はずっと見ていても飽きないほど楽しいスポットなのでぜひ訪れて欲しい!もちろんこのコースはMissionDayが終わってからでも遊べるのでぜひMDTB09ににチャレンジしてみて欲しい。

MissionDayTokyoではこんな具合で3つ以上のメダルを集める事がMissionMedal獲得の条件だ。もちろんメダル集めやミッションクリアも楽しいが、MissionDayの楽しさはそれだけではない。当日の東京にはスマホを片手に青や緑のグッズを身に着けたAG達の姿がポータル周辺や街のあちこちで見かけられた。同じIngressプレイヤーだと思うと何故か声もかけやすく「こんにちはー!Ingressですか?」と声をかければ愛想よく受け答えしてくれるのが嬉しかった。さすがオトナのゲーム、Ingress。AGの中には「前にやってたんですけどLv.16になったから今はやってなくて…」とのコメントを貰えた凄腕AGとも出会え、Ingress話に花が咲いた。

MissionDayはお祭り気分で楽しめる大規模イベントなのでこういった普段は話さないAG達との交流が楽しい。護国寺撮影ブースでもIngress話に花が咲いており、一種のオフ会のような感覚にも感じられた。もちろんIngressは普段でもハングアウトコミュニティなどでのリアル世界での付き合いもあるが、MissionDayでは地域を超えた交流が出来る事が魅力ではないかと感じる。それは参加者側にとっても運営側にとってもそうだろう。

今回のMissionDay運営サイドの経験を通じて、ぶんきょう・いんぐれす代表は『“人とつながる楽しさを知れば世界はもっと良くなる”。みんなが、少しだけでもよくなると願えば、もっと住みやすい世の中になるのでは?そんな期待を持たせてくれる素晴らしいゲームだと思います。』とコメントしている。ミッションクリアやレベルアップなど純粋にゲームとしての要素を楽しむ事はもちろん、人との繋がりをリアル世界で感じる事のできるゲーム・Ingressは単なる位置ゲーで終わらないゲームだろう。”Igressが持つコミュニケーションツールとしての側面”は、まだまだ様々な可能性を秘めていそうだ。

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