Obsidian浜松を徹底レポート!NIA須賀さんのコメントも

2016年03月01日 22時26分
カテゴリ: ニュース

2月27日(土)、浜松市内は熱気に包まれた!2月26日(金)夜から2日間に渡り静岡県浜松市で開催されたIngress公式イベント「Obsidian HAMAMATSU(オブシディアン浜松)」は仙台開催のペルセポリス・沖縄開催のアバドンに続く「XM Anomaly」だ。期間中はこの日の為に5,000人ものエージェント達が全国から浜松に集結し、熱狂的な時間を過ごしたぞ!今回はそんなObsidian浜松に記者・山崎が潜入してきたので、熱気溢れる”異次元浜松”の様子をお届けしよう。

基礎知識① 「XM Anomaly #Obsidian」(アノマリー)って何?

まずはアノマリーを知らない人の為に簡単な解説だ。Ingressには青と緑に分かれて陣地を争奪する陣取りゲームのような基本の遊び方と、指定されたポータルをハックして周る遊び方(ミッション)がある。アノマリーは前者を限定地域で大々的に行う公式イベントだ。ちなみに後者のミッションをメインとした公式イベントは横須賀で開催されたMISSION DAYが記憶に新しい。

横須賀MISSION DAYでもそうだったが、今回のObsidian浜松の企画や当日の運営は浜松市や地元市民団体(Ingressユーザーコミュニティ)が中心となって開催された。こういった協力があるからこそ実現できるのはエージェント(以下、AG)にとって本当に嬉しい事だ。

基礎知識② Obsidian浜松でのルールとタイムスケジュール

Obsidian浜松での開催ゲームは「クラスター戦」と「フラッシュシャード戦」の2種類だ。「クラスター戦」は指定された地域のポータルを計測時点でどれだけ所有できているかを競うゲームで、計測は4回実施される。それぞれの計測ごとに対象となるポータルが定められており、対象ポータルには各計測ごとに4色の異なる色が付く仕組みだ。対象ポータルの分布図は下図の通りで、当日は浜松市内を東西南北4つに大きく分けるエリアが出現した。

「フラッシュシャード戦」は簡単に言うと”大玉転がし”で、会場内に発生する”Shard(シャード)”を自陣営のゴールポータルへ運べば得点ゲット。運び方はリンクを繋いで”Shard(シャード)”を移動させるというものだ。もっと詳しくルールを知りたい人は公式ルールを読んでみよう!

ちなみに当日はクラスター戦計測が行われる4回のタイミングでの途中経過と最終結果がニコニコ生放送にて公開されたぞ!AGにとってはスキャナを見たりインテルマップを見たりニコ生を見たりと大忙しの一日となり、興奮も更に高まった事だろう。

ObsidianHamamatsu公式ページ
公開情報:Anomaly予測 #Obsidian: HAMAMATSU

新幹線で朝日を見ながら浜松へ。浜松駅前には既に多くのAGの姿が!

さて、基本情報をご紹介した所でイベントの様子紹介に移ろう。今回開催の浜松だが、関西からも関東からもアクセスが良い場所だったと思う。当日は大阪からの出発だったが新幹線を使えば約1時間半弱。少し早めに現地入りする為に出発し、日の出は新幹線の中で拝むことが出来た。

新幹線は存外空いていたが、AG達は26日の事前受付や頒布会、GORUCK参加、事前作戦会議等で既に浜松入りしているのだろう。浜松市内のホテルが高沸したとの情報もある。

午前8時過ぎ、JR浜松駅に到着すると既に多くのAG達の姿が!アノマリーには陣営カラーでバッチリキメたAGが多数出現する事が知られているが、Obsidian浜松も例外ではない。

改札付近では青や緑の服や小物を身に付けた人達がIngressを楽しんでいたように見えた。青や緑のアイテムを身に付けているからといってAGとは断定できないが、この日の浜松は別格と考えていいだろう。いかにもと言った具合のアイテムも多く見られる。

当日の浜松市は気温は3℃と冷えたが、天候は快晴。絶好のアノマリー日和だ!駅周辺は交通量も多めで、道路を走る車の中でも特に目立つのが遠鉄交通の青いタクシー。前日開催されたGOLUCKでは「青い車が来たら20m以内に接近する前に座らないと死ぬ」という設定で歩くトレーニングも開催されていたそうでニヤリとしてしまう。

GOLUCKを知らない人はこの記事でGOLUCKの徹底したマッチョぶりをチェックしてみよう!

GORUCKは現在目的地まで移動中、青い車が来たら20メートル以内に接近する前に座らないと死ぬという設定で歩いています。停車中の車の人が異様な光景に笑い出すほど浜松はカオスな感じになってます
#ingress

ingress:そもそもGORUCKって何? | chearingress.tokyo


会場のアクトシティ浜松に到着!そこには既に長蛇の列が!

当日受付会場は駅からほど近いアクトシティ浜松。受付会場のコングレスセンター3F31会議室へは浜松駅からすぐの連絡通路利用が便利なのでさっそく階段を登り会場に向かう…が、そこには既に長蛇の列が!一般受付開始まではまだ30分以上もあるのに…!

屋外での順番待ちは寒いと思うが、AG達は寒そうな様子もなくむしろ活気に満ちていてその様子だけでこのObsidian浜松をどれだけ心待ちにしていたかがわかるようだった。皆、これから始まる興奮の為にはるばる全国から集結したのだ!

ちなみにこの行列だが、長さが半端じゃない。この時点での行列最後尾は浜松駅からすぐの場所で会場入口なんてとても見えなかった。一般受付に先駆けて会場にて行われるプレス受付を済ませる為に行列の先頭を辿るのだが…

動く歩道が設置されているほど長い通路をずっと歩き、角をいくつも曲がり、アクトシティに入ってからは3階会場までの階段を登り…としている間もずっと行列は続いている。ちょっとしたアトラクションなど比較にならないほどだ。

浜松到着しましたー!!アクトシティについて、さぁ受付するぞー!っと思ったら、え? 最後尾どこですか? え?駅まで戻ってきちゃいましたよ? えぇ? まだまだ先ですか!? い、異次元浜松です……! 盛り上がってますよー!! #ingress
オブシディアン受付列に並び中。受付までけっこうかかりそう。

会場に到着すると、がらんとした大きな会議室の中でスタッフ達が慌ただしく準備に奔走されていた。この慌ただしさには理由がある。実は今回のObsidian浜松の参加人数、サテライト開催なのでそれほど人は集まらないだろう…という予想をはるかに上回る事前申し込みがあったのだ!最終的にサテライトとは言え、ほぼプライマリーレベルとも言える参加人数となっている。

そして当日は地元新聞やブロガーなど様々なプレス関係者が取材に訪れていたのも印象的だった。

プレス受付担当の方は非常に親切で、プレス腕章のほか当日のクラスター戦ポータルマップやスケジュール・ルール・取材時の注意点等が記載されたプレス向けガイドブックの配布と内容説明をしてくださるほか、前日からのオブシディアン浜松の様子について色々教えて貰えた。

どうやら前日も相当賑わっていたらしく、やはりホテルではIngress特需が発生していたようだ。人がリアルに移動するイベントだけにリアル世界での経済的変化も伴うのがIngressの特徴とも言える一面である。

お馴染みの伊藤園さんも!今回はいつものお茶に加えて缶コーヒーまで!

さて、会場には運営スタッフの他にお馴染みの伊藤園さんの姿も!Ingressイベントと言えばもはや定番となった「緑のお〜いお茶」「青の烏龍茶」が今回も大量に無料配布されていたぞ!

さらに今回はお茶に加えて缶コーヒーまで無料配布という嬉しいサプライズで、いつもながらの伊藤園さんのフレンドリーな対応が素晴らしい。今回もコーヒー両手にこのポーズ!快く撮影に応じてくださった伊藤園さん、ありがとうございました!

いよいよ一般受付開始!思い思いのイングレスアイテムを身につけたAGが続々と会場に

時刻は9時半、いよいよ一般受付開始の時間となるや否や会場は多くのAGで溢れ返る。今回のObsidian浜松では無料チケットの他に有料のサポータキット付きチケットが発売された事を過去記事でお伝えしたが、受付はチケット種別によって用意された各ブースにて行われていた。受付手続きは予めAGが印刷して持参したチケットに記載されたコードをスキャンする形で行われる。

 

受付の様子を見ているとエージェントの達の本気度が感じられるアイテムも多かった。写真の受付処理中AGが持っていたのは折りたたみ自転車。今回の戦いの舞台は広範囲になるので、移動手段のようだ。

しかし自転車はまだ可愛い方で当日は貸切バスや貸切タクシーの利用もあったと聞いているので驚く。大人がハマるゲームだけに動くお金の規模も相当だろう。

会場には横須賀でお世話になった横須賀市の古崎さんも!そしてプレス陣も本気

AGの受付処理が着々と進む受付会場では、思いがけない再開も!横須賀MISSION DAYでの取材でお世話になった横須賀市の美女・経済部観光企画課の古崎さんもObsidian浜松にいらしていた!再開できただけでも嬉しいのに名前まで覚えてくださっていて、本当に素敵な方すぎる。

古崎さんもAGで、陣営はカードを見れば一目瞭然だろう。ちなみに当日のプレス陣もほぼAGで、中にはVeryRareで参加している人も!一般参加者も本気だがプレス陣も本気すぎる。

受付開始から1時間半が経過してもまだまだ続く行列

受付開始から1時間半が経過したが、まだまだ行列は途絶える気配が無い。そこで一旦受付会場を出て屋外の順番待ち列の方まで足を伸ばしてみた。順番待ち列は相変わらず活気に満ちており、既に受付を済ませたのか誰かに依頼しているのか列を離れて談笑している人も。AGの皆さんはとにかくフレンドリーだ。最初に取材に応じてくれたのは、とある青AGさん。パーカーや手作りグッズをバッチリ装備している様子がカッコいい。

ちなみに中央の木細工のプレートは画像編集ソフトのIllustratorで原画を作り作成したオリジナルのものだそう!カメラを構えるとお仲間と思われる緑AGさんと「今日はやってやるからなー!」「負けないからなー!」な勇ましいシーンを演出してくださったりとノリノリだ。

きっと今日のイベントを心待ちに迎えられたのだろう、AGの皆さんの楽しそうな様子が伝わってくる。

そしてこちらは緑AGさんで、お手製の旗はデザインからこだわって製作されたもの。よく見ると後ろでひっそりピースサインをしてくださっている男性AGなどまだ受付段階にも関わらず早くもお祭りムードだ。

その他にも色々なIngressアイテムを見かけたが、特に珍しかったのがネイルアート。こちらは青の女性AGさんでObsidianのエンブレムやレジスタンスシンボルマークのネイルが繊細に施されている。

さらに、中にはバッチリコスプレでキメたAGさんまで!

思い思いのアイテムや衣装ででこのオブシディアン浜松をめいっぱい楽しんでいるAGの皆さんの様子からIngressのリアル世界での更なる楽しみ方を学べたように思うぞ!

Niantic須賀さんにインタビュー!自治体とIngressの繋がりについて

そして当日はなんと、Niantic須賀さんからコメントを頂く事が出来たのでご紹介させて頂こう!

須賀さんには”Ingressと自治体の今後の繋がり方”というテーマについてインタビューさせて頂いた。それについて須賀さんは「Ingressというのは”魔法のツール”という訳では無いんですね。ただIngressでイベントをやれば人が来る、というのでは無くて地元の方がしっかりと地元の事を理解されて地元の魅力を伝える、という様にしないと人は来ないと思っています。なので『自治体と我々(Niantic)』ではなくて『自治体と地元AGさんと我々』といったような三者一体となって地元をアピールできるイベントを作り上げる、というお付き合いがしたいと思っています」とコメントをくださり、今後Ingressを地域活性化に取り入れる自治体にとって大きな道標になりそうだ。

2015年10月に開催された横須賀MISSION DAYは多くのAGの参加があったが、地元飲食店のIngress割加盟や地元の魅力をたっぷり感じる事のできるミッションなど確かに地元と密着したイベントだったからこその大成功だと思われる。それは今回のObsidian浜松も然りだろう。

最後に、末筆となり恐縮ながら当日はお忙しい中時間を割いてくださった須賀さんに御礼申し上げたい。須賀さん、本当にありがとうございました!

後編はいよいよクラスター戦など現地の様子をお届け!「異次元浜松」、再び!

さて、前半戦はObsidian浜松の受付の様子やAGの皆さんの興奮ぶり、そしてNIA須賀さんのコメントなど受付会場周辺の様子をご紹介させて頂いた。後半戦ではクラスター戦の様子など熱気溢れる現地の様子をお届けしてゆこう。

現地はもちろん大変な事になっており、スキャナ上でも相当な事になっていた「異次元浜松」の興奮をぜひ目撃して欲しい!

 

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