Obsidian浜松レポート記事後編は、白熱バトルが繰り広げられた浜松市内の様子をご紹介!浜松市内の至る所で行われたクラスター戦を通じて当日の浜松市の様子をお伝えするぞ!ちなみに前編の「Obsidian浜松を徹底レポート!NIA須賀さんのコメントも」では受付の様子やObsidianを目一杯楽しむエージェントの様子、そしてNiantic須賀さんへのインタビューの様子も紹介しているのでぜひ併せてご覧頂きたい。
4回に渡って行われるクラスター戦の舞台は浜松市を東西南北に4等分したエリア
今回のObsidian浜松では4回に渡るクラスター戦が行われる。計測時間はC1:14時〜、C2:15時〜、C3:16時〜、C4:17時〜の4回となりC1は黄色の丸印の付いたポータル、C2はピンク、C3は紫、C4は赤色となる。各エリア共中心部に向かってポータルが密集しており、特に市の中心部では両陣営による激しい攻防戦が行われた。
ちなみに「クラスター戦って何?」という人はこの記事でObsidian浜松のイベントルールをチェックしてみよう!
浜松と言えばやっぱり浜松城!浜松城周辺のAG事情を調査!
さて、浜松に来たなら絶対に見ておきたいのが浜松城。浜松城は14時から計測が開始されるC1の対象エリアに含まれており、「浜松に来たならやっぱり浜松城には…」な観光気分のエージェント(以下、AG)も多いだろうとの予想のもと浜松城に向かってみた。
浜松駅からほど近いアクトシティ浜松から浜松城までは最短距離で徒歩20分ほどだが、地図オンチなので時間をかけて付近に到着。歩いている時間がもどかしく、受付でAGが持ち運んでいた折りたたみ自転車が恋しく感じられた。
浜松城横には大きな道路「大手通り」が走っている。そんな大手通り付近には立ち止まってスマホをいじるたくさんの人影が!何もない所で複数人で立ち止まって、会話もせずに黙々とスマホをいじっている…怪しい。こんなに怪しいのはAG以外あり得ないだろうと思い声をかけてみると、やはりAGだった。ちなみに自分も移動中はスマホを忙しなくいじっていたので、ハタから見れば相当怪しい。
しかし、AG達は陣営問わず親切だ。写真撮影に快く応じて頂けたり現状の周辺ポータルの様子を教えて頂けたりと皆さんニコニコ笑顔で対応してくれる。さすが、大人のゲーム・Ingressだ。
浜松城公園にもAG多数!JARVIS Virusだらけの浜松城公園は緑の大草原
大手通を北上して浜松城公園に入ると、やはり「これはAGだろうな…」という人影がうじゃうじゃ。むしろ、Obsidian浜松で盛り上がる当日の浜松市なら青か緑のグッズを身に付けてスマホを熱心にいじっていればAGと断定してもいいのでは…ぐらいの出現率だった。
さて、そんな浜松城公園だがさっそく激戦が始まっている。リアル世界ではのどかな昼下りの公園だが、スキャナを覗いてみると…
なんだかものすごい事になっている。一面は緑の大草原、そしてリンクがニョキニョキと四方八方に伸びており、もれなくシールドで完全防御。蟻の這い出る隙もないとはこの事かもしれない。
浜松城公園自体は、スマホを眺めながらウロつく不審な人が多いものの至って平和だ。花壇のパンジーが風に揺れ公園内に咲く梅の香りが少し早い春を告げるような、鼻歌でも歌いながら散歩したい平和さ。しかしスキャナ上ではこれだ。一体ここでは何が起こっているのか…その真相を確かめるべく、中心部にあたる天守閣に向かってみた。
ちなみにこの時の様子をイメージ画像で表現してみたので、掲載しておこう。のどかな浜松の街が今、Ingress世界でどうなっているかと言うと…
勢い良く伸びるリンク、噴き出すXM、そして破壊されるポータルの地獄絵図…浜松の街は仮想世界で大変な事になっているようだ。
ちなみにこのジャングル化した緑ポータル密集地帯だが、全てが純粋な緑ポータルだとは限らない。ポータル画面のオーナーの部分に注目して欲しい。「__JAEVIS__」と表示があるが、これは青ポータルを意図的に緑ポータルに反転させる「JARVIS Virus」に感染したポータルである証拠だ。ポータルには一度ウイルスに感染すると以降1時間はウイルス感染しないという特性があるため、もしかすると意図的に「JARVIS Virus」ウイルス耐性が切れるタイミングで今度は青ポータルに反転させる「ADA Refactor」を使いその後シールド投下で逃げ切る…などシビアなタイミングを狙ってポータルを守る作戦かもしれない。
ウイルスについてはこの記事で解説しているので、詳しく知りたい人はぜひご覧頂きたい。そしてこの作戦をもっとわかりやすく知ってみたい人は、有志によって作成された大人の修学旅行しおりをぜひ一度ご覧頂きたい。
・大人の修学旅行生しおり_ショート版20160204.pdf
せっかくなので天守閣に登ってみた。AG達の姿がよ〜く見える!
そんな感じでC1から早くもガチバトルが繰り広げられている浜松城公園なので、「浜松に来たならやっぱり浜松城には…」のようなユルいAGが居るなんて考えた自体が申し訳なく感じられる。
浜松城公園ではたくさんのAGを見かけたが、せっかくなので高い所からもっとよくAG達の活動を見るべく天守閣に登ってみた。馬鹿と煙は高い所が何とやら…と言うが、れっきとした取材の為なので問題ない!
浜松城公園は入場料無料だが、天守閣のみ入城料が必要だ。大人(高校生以上)は200円で、中学生以下・70歳以上及び手帳をお持ちの方は無料。開場時間は8時半〜16時半までで内部は撮影自由だ。徳川家康に因んだ鎧兜や等身大と思しき勇ましい人形が展示されている。
さて、天守閣に登り周囲を見渡してみると…やってるやってる!広場では緑さんと思しきチームが集団行動中。他にも何人かのグループで行動する青チームの姿なども見られた。
天守閣を降りた後は、もう少し浜松城公園を散策してみた。浜松城公園は自然が豊かだ。せせらぎの音が心地よい水辺や紅白の梅、そして木々が青々と葉を茂らせ午後の散策にはうってつけ。梅を楽しむ親子連れの姿も見られた。
しかしこの日は自然と戯れる親子連れよりスマホと戯れるAGの方が圧倒的に多い。計測時間にはまだ早いので比較的のどかではあるが、各陣営共にC1の計測を有利に進めるため黙々とIngressをやり込んでいた。
SoftBankやローソンで配布&販売されているグッズもチェック!
さて、今回のObsidian浜松では協賛店舗が特典アイテムを配布&販売していた。やはりその辺りの調査もしっかり行っておきたい。まず訪れたのはソフトバンク浜松店。ソフトバンクはObsidian協賛店舗で、開催中にお店を訪れるとSoftBank UltraLinkが貰えるのだ!
SoftBank UltraLinkなかなか落ちないレアアイテム。レアアイテムだけに競争率も高いのでは…と予測される上に配布は前日からスタートしていたとの事で既に駆逐されていないか心配だったが、無事に貰う事が出来たぞ!しかし綺麗な女性店員さんによると300枚もあった在庫が既に50枚を切っているとの事。さすが、AG達はきっちりチェックしてゲットしていたようだ。
次に訪れたのは、ローソン。ローソンでは浜松市内の店舗でIngressグッズが販売されており、オリジナルタオルやTシャツ・パーカー等が店頭に並んでいた。ちなみに公式グッズはこういったイベント時対象店舗で購入できる他に公式ストアでも購入できるが、公式ストアでの支払いは今の所ドルのみのようだ。
取材中に荷物が増えるからと購入しなかったのがこれほど悔やまれるとは…次回見つけたら躊躇なく捕獲しようと思う。
・Official Ingress Shop:Niantic’s Ingress Shop
ちなみにこの時間はそろそろC2エリアにやってくるAG達を待ち構えながらの街散策をしていたのだが、一向にAGが来る様子が無い。不審に思いながらも街の取材を続けていると、気の良い地元女性に老舗和菓子屋さんの有名なお菓子を紹介して貰う機会に恵まれた。どうしてそうなったのかはよく覚えていないが、老舗和菓子屋・巌邑堂の揚げ饅頭が最高に美味しかった事は鮮明だ。
お饅頭をカリカリに揚げた揚げ饅頭は巌邑堂の定番商品で、噛めばカリッといい音がして口の中に何とも甘く優しい味が広がる。そしてたちまち溶けてゆくようにほどける食感が新しく、何個でもイケそうだ。
場所間違いに気付きC2戦場へ急ぐと計測時間真っ最中!
揚げ饅頭を片手に飲み屋やうなぎパイの看板、「花と緑のまち浜松」の洒落た花壇などを写真に収めているうちに、戦場エリアを勘違いしていた事に気付いた。間違いに気付いた後はとにかく急いで正しい戦場へ向かう。
C2で向かったのはAG達が集結していそうなエリアのポータル密集地。そして、奇しくも時間は計測時間となる15時の5分前!第一通り駅前にある公園に足を運んでみると思った通りの光景が広がっていた。第一通り駅看板からぐるっと後ろを振り向くと…
ご覧の通り、AGだらけ!計測時間前は最も攻防戦が激しくなる時間だ。当然の如く、AG達は微動だにせず無言でスマホをいじり続けている。
公園横の路地にもスマホをいじって微動だにしない集団が登場していた。Twitterで「浜松 集団」と検索すると開催当日のこの一風変わった集団を見た一般の方の感想ツイートが多々出てくるが、確かに突然こんな集団が現れたら驚くだろう。
確かに異様な光景だが、激戦と予想される時間中も大声で指示を出すわけでもなく通行妨害をするでもなく、規律正しく人の迷惑にならないよう注意されているように見えた。そして戦闘中でも撮影許可の為にお声掛けすれば旗をあげてポーズを取ってくださる優しい方達だ。次はそんな優しく親切なAGの皆さんの記念撮影ショットをご紹介してゆこう!
気のいいAGさん達の記念撮影ショット!名物エンライモンも!
まずはチーム「おねぎ」の皆さん。浜松城公園でお会いしたのだが、撮影許可を頂けただけでなくわざわざおネギアイテムを取り出して構えてくださったり身に付けてくださったりと非常にフレンドリーな方達だった。中央の女性のおネギカチューシャは恐らくふっかちゃんカチューシャだと思われ、とてもよくお似合いだ。女性AGがいらっしゃるチームは華やぎがあって素晴らしい。
皆さん、ありがとうございました!
こちらは浜松駅周辺でお会いしたソロプレイヤー集団だ。集団を束ねるUdaSatoさんも非常にフレンドリーなAGさんで、陣営がRESだとわかると何とRESグッズをプレゼントしてくださった。例のライターにリストバンド、そして缶バッジとこんなに頂いてしまい恐れ多い。Udasatoさん、ありがとうございました!大切にします!
そしてチームの皆さんも集合写真を撮らせて頂きありがとうございました!
こちらは浜松駅でお会いしたチーム「シャーク」の皆さんだ。快く取材に応じてくださった緑さんのアイテム・ENLサングラスがかっこ良すぎる!
ちなみに「シャーク」は太陽戦隊サンバルカンから来ている名前との事で、パンサーやイーグルなど他の戦士名を継承したチームもあるとの事。こういったチームの皆さんの取材をさせて頂くと、本当に楽しくIngressをされている様子が伝わってくる。
そして名物のエンライモンにも撮影許可を頂け、無事パシャリ。原作では青いドラ○もんが緑になっているあたりは妙に深読みしてしまいそうだが、イベントには毎回参加される緑陣営の名物キャラクターとの事だ。中の人が風船の隙間からお茶目な視線を送ってくださったのも嬉しい。
地域の方が感化されてIngressをインストールされる場面も!着実に浸透するIngress
Obsidian浜松当日のAG達の興奮ぶりは十分おわかり頂けたかと思うが、実はこの日の浜松では激戦の裏で新たなAGが誕生していた。
こちらの親子連れさんは、プレス腕章を付けているのを見てお声掛けくださった地元住民の方だ。「Ingressの遊び方を教えてください」とお声掛け頂いたのだが、お話を聞いていると街中にスマホを持った不思議な人達が現れてネットで調べてみたところIngressのイベントだとわかり、インストールしてみたとの事。AG達の熱気は思わぬ所にまで伝播していたようだ。
そしてこちらのイベントスペース前では、お店の方がお声掛けくださった。「今日Ingressのイベントやってるんだって?ほら見て、インストールしたよ!」とiPadを見せながら話しかけてくださった男性の手にはIngress画面が表示されたiPadが。暫く話していると既にAG活動を行っているスタッフ達が集まって来られ、賑やかな一団となった。
「青か緑か選ぶの?」「こっちですよ!ウチの店はみんなこっちの色なんですから!」と若手スタッフのフォローを受けながら新たなAG誕生の瞬間に立ち会う事ができるのは、感慨深いものだ。ちなみにTwitterを確認しているとこういった場面が別の場所でも確認できたようで、Ingress熱の伝播が嬉しく感じられた。
C3の舞台は浜松駅周辺!秒速で吹き飛ぶAXAシールドに戦慄・・・
さて、今回の取材タイムリミットはC3計測終了頃までという事でアクトシティ浜松まで戻って来た。時間はちょうどC3計測が行われる寸前。アクトシティ浜松周辺もスマホをいじりながら微動だにしない人影があちこちで確認できる。
そしてこのC3、せっかくなので少し参戦させて頂く事にした。計測前までの準備時間中はウイルスを使った高度な作戦展開が行われている事が予想されたので参戦は控えたが、泥沼の白兵戦となる計測時間中なら迷惑にならないだろう…という魂胆だ。
そしてこの攻防戦で、アノマリーの凄まじさを知る事となった。恐ろしいのは一瞬でポータルが破壊される事だ。それも、シールドを入れない無防備なポータルではなく鉄壁の守りが期待できるAXAシールドが3枚も投入されたポータルが、だ。
正直、そのスピードは目を疑った。”防御力が100を超えれば破壊するのに手間取る”というのがベテランAGから仕入れた情報だったが、防御力210のポータルがいとも簡単に壊されてしまう様子は…何というか、もはや凄絶の2文字しか思い当たらない。しかし呆けている暇はなく、壊されれば壊し返して奪取、そしてまた壊される…の繰り返しを陣営一丸となって行うのだ。この日の浜松は、まさに『異次元浜松』。恐るべき戦いが随所で行われていたのだった…
まとめ:メダルもゲット!文字通りの『異次元浜松』は熱気満点だった
C3の計測を終えるとAG達はまた次の戦いに赴くべくアクトシティ浜松を後にしてゆく。取材終了時間が来たのでクラスター戦の様子をお伝えできるのはここまでとなるが、『異次元浜松』の名の通りObsidian浜松開催中の浜松市は異次元レベルの戦いが繰り広げられた大戦場だった。また、戦場とは思えないほど人同士の温かい繋がりが感じられたイベントだった。
この凄絶な戦い、そして温かい繋がりの記憶はこれからもメダルと共に残り続けるだろう。Obsidian浜松に参加された皆さん、本当にお疲れ様でした!