プライバシーに注意して知人バレやストーキングを防ごう

2015年06月29日 11時35分
カテゴリ: チュートリアル

通常のオンラインゲームは、ゲーム上で自分から素性を明かしたりしなければ、住んでいる場所や勤め先などの詳細な個人情報を他のプレイヤーに知られる心配はほとんどないが、現実の位置情報が利用されているIngressはそうはいかない。
ゲーム上に表示されるポータル所有者などの情報を手がかりにすれば、どのプレイヤーがどの辺りに住んでいるのかといったことを推測できてしまうのだ。
このような情報は、気に入らないプレイヤーの住所を突き止めて嫌がらせをしたり、知人の行動を監視して秘密の行き先を突き止めるといった形で悪用される恐れがある。
ここでは、個人情報の特定に繋がる要素にはどのようなものがあるかを解説していくので、Ingressにハマって生活の一部となっているという人はぜひ覚えておこう。



実名や普段使っているハンドルネームを使うのはやめよう


ゲーム開始時に設定するコードネーム(プレイヤー名)は、本名などゲーム外での自分に結びつくような名前は使わない方がいい。誰だか分からないコードネームなら、住んでいる地域や出掛けた先を特定されても問題がないことが多いが、プレイヤー名から個人を特定できれば、見ず知らずの他プレイヤーに現実やSNSで付きまとわれてしまったり、知人に行き先や活動時間を知られて監視されたりする可能性が高まる。
本名を推測できないコードネームでも、知人に教えたりすれば行動の監視などに悪用される可能性があるので注意が必要だ。
ネットで使っているハンドルネームの場合も、知っている人に見つかって住んでいる地域などがバレてしまうことがある。秋葉系情報サイトを運営しているのに実はテレ東すら映らない某県民だったことがバレたりしたらかっこ悪い。
万が一コードネームに本名などを設定してしまった場合は、ヘルプセンターから申請することで変更できる可能性があるが、審査に時間がかかることがあるようだ。始めてから間もないのであれば、別のGoogleアカウントでやり直すというのも手だ。本名のアカウントの方は、知人に教えるダミーとして残しておくといいだろう。
所属するファクションやコードネームを変更する方法 – Ingress ヘルプ




自宅近くのポータルばかり占領していると住んでいる場所がバレるかも


ポータルにレゾネーターやMODを設置したプレイヤーの名前は、ゲーム画面や「Intel Map」のポータル情報画面で簡単に確認できるので、特に注意が必要だ。
住宅街などにポツンと孤立していて他のプレイヤーがあまり立ち寄らないポータルを頻繁に占領したりしていると、「このプレイヤーはこの近所に住んでいるのかな」と推測されてしまうことがある。一軒家がまばらに建っているだけの地域だったりすると、細かな住所まで絞り込まれてしまうかもしれない。
手軽だからといって自宅や勤務先の近くにあるポータルばかり頻繁に占領するのは避けておいた方がいいだろう。



詳細プロフィールから行動時間帯などがバレるかも


ポータル情報やCOMMのプレイヤー名の長押しで表示されるメニューからは、ユーザープロフィールの表示などを行える。初期状態だと、プロフィール画面には詳細なステータス情報が表示されるので、時間をおいてチェックして見比べることで、いつどのくらいIngressをプレイしたかを推測できてしまう。
設定画面で「エージェント情報を非公開にする」にチェックを入れておけば、APや実績メダルなどの大まかな情報しか公開されなくなるので、プライバシーが気になる場合は非公開にしておこう。
詳細情報を非公開にしても、最近クリアしたミッションは表示されてしまうことにも注意が必要だ。旅行先でミッションをプレイしていると、旅行に行ったことを知られたくない人にまで知られたり、逆に旅行したことを知っている知人にアカウントを特定されてしまったりする恐れがある。




COMMの記録からも活動範囲や時刻が分かってしまうので注意


「COMM」の「All」画面に表示されるログにも注意が必要だ。激戦区ですぐに破壊されてしまったレゾネーターも、過去のログを見れば場所や設置者だけでなく設置時刻まで確認できてしまう。また、レゾネーターを破壊しただけの場合も記録が残るようになっている。
公式のアプリやIntel Mapでは、大量のログの中から特定のプレイヤーの行動ログを探し出すのは難しいが、偶然見つかってしまう可能性はある。また、自動化ツールなどを使えば楽に情報を漁ることも出来るので油断は禁物だ。
知人にプレイヤー名を知られていると、いつどこでIngressを遊んでいたのかを知られてしまう恐れがあるぞ。
その時間にその場所に居たことを知られたくないときには、ポータルへの攻撃や占領は避けた方がいいかも知れない。ハックだけなら痕跡は残らないので、プレイ自体を完全に自粛する必要までは無いだろう。




人通りが少ないところでは他のプレイヤーに見つかるかも


ポータルの近くまで行って攻撃や占領を行っているときには、他のプレイヤーも近くに居てゲーム画面上でポータルが占領される現場を目撃している可能性がある。近くに他にスマホを弄っている人がいなければ、「今このポータルを占領した○○ってプレイヤーはあの人だな」と特定される恐れがあるので注意が必要だ。
中には勝手に写真を撮って「○○って奴はこんな姿だったよ」と掲示板やSNSに晒したり、尾行して自宅を特定して嫌がらせをしてくる悪質なプレイヤーもいるかも知れない。
人通りのまばらなところで攻撃や占領を行うときは、念のため周囲に不審な人がいないかを確認するようにしよう。



知人バレを避けたければ自宅でのXM回収の痕跡にも気を付けよう


マップ上に散らばっているXMの吸収にも注意が必要だ。実はあの大量の白い粒の状態も全ユーザーで共有されているので、XMが円形に欠けている部分がればそこに他のプレイヤーが居たのだと分かる。
保有XMが減少した状態で帰宅したり、自宅でリモートリチャージを行いXMを消費したりすると、自宅の敷地内を中心にXM回収の痕跡が生じ、そこにIngressプレイヤーが住んでいることが他のプレイヤーに分かってしまうのだ。
自宅から数十メートルの場所にポータルがある場合には特に注意が必要だ。ポータルキーなどから「リモートポータルビュー」を呼び出せば、その場にいなくても周辺の様子を確認できてしまう。
集合住宅ならさほど問題ではないが、一戸建ての場合、住所を知られている知人にXM吸収の痕跡を発見されれば、自分がIngressプレイヤーであることを特定されてしまう。協力プレイに駆り出されたりするのが嫌でIngressをやってないと言っていたりすると、バレたときに気まずくなってしまうだろう。
このような事態を避けたければ、帰宅する前に保有XMをフル回復させておき、自宅ではリモートリチャージなどは控えるようにするといいだろう。



アプリを無断操作されると多くの情報を盗み見られてしまう


家族など身近な人が相手なら、スマホから目を離した隙にアプリを勝手に操作することで、より簡単に多くの情報を探り出されてしまう可能性がある。
本人のアカウントでゲームにアクセスすれば、所持しているポータルキーの一覧でハックしたポータルを推測したり、「COMM」の「Alert」に表示される攻撃通知から最近占領したポータルを突き止めるなど、他プレイヤーからは見えない情報まで丸見えになって、より簡単に出掛けた場所などを暴かれてしまう。
このような不正操作をされないためには、パターンや暗証番号によるセキュリティロックを有効にしておこう。特定のアプリの操作を禁止するアプリロック系のアプリを使っている場合は、メールやメッセージアプリだけでなくIngressも対象に加えておこう。

【Androidの基本テク】ロック画面にセキュリティ認証を設定して端末を不正使用から守れ | あんどろいどスマート


なお、GoogleアカウントのIDとパスワードを知っていれば、他の端末からIngressにログインして情報を盗み見ることが出来てしまうことにも注意が必要だ。Googleのアカウントはメールやアプリストアなど多くの重要サービスで使われるので、推測されにくい複雑なパスワードを設定しておこう。

パスワードを適切に管理して多発する不正アクセスからアカウントを守れ! | あんどろいどスマート



スクリーンショットからの位置特定にも注意


掲示板やSNSでプレイ画面のスクリーンショット画像を公開する場合にも注意が必要だ。身元の特定に繋がる情報は、黒塗りにするなどして隠してから公開するようにしよう。
他の人の迷惑にならないように、自分の名前だけでなく他のプレイヤーの名前も隠しておくのが望ましい。
モザイクの方が見栄えは良いが、十分に荒くしておかないと英数字のみのプレイヤー名表示などは元の文字を推測できる可能性があるので注意が必要だ。
自分のプレイヤー名や近所のポータル名などのテキストだけでなく、道路の形などにも注意が必要だ。ある程度地域が絞り込まれていて、特徴的な形の道路が写っているスクリーンショットがあれば、現在地を特定されてしまう場合がある。

「共有」などから写真や動画に素早くモザイク処理を施せる「ObscuraCam」 | あんどろいどスマート


また、表示されているポータルの情報からも、現在地が特定される恐れがあるので注意が必要だ。ポータル名だけなら、その近くに行ったことがあるということしか分からないが、画面内にポータルが無いときに表示される近隣ポータル表示や、アイテム一覧のポータルキーの項目などには、ポータルからの距離も表示される。いくつかの距離情報を利用すれば、詳細な位置まで割り出せてしまうぞ。


画面下に常に1行だけ表示されている「COMM」欄にも、近隣のプレイヤーやポータルの名前が表示されることがあるので注意が必要だ。COMM欄をあまり使わないなら、COMM欄を展開したときに表示される「Range」欄で、情報表示対象の距離を無限に設定し、近隣の情報が表示されないようにしておくといいだろう。

類似の記事

©2015 ぶんきょう・いんぐれす All Rights Reserved.