文京区の中でも最も有名なスポットと言えるのが「東京ドーム」だろう。スポーツの試合や音楽のイベントなど様々な催しで賑わい、巨大な面積や体積を表す単位としてもお馴染みだ。
Ingressのポータルも多数存在し、常に多くのプレイヤーによる奪い合いが繰り広げられている。
そんな東京ドームのポータルを一気に巡れるのが、12のミッションからなる「野球場に集おう(東京ドーム)」のシリーズミッションだ。最寄りの水道橋駅を出発し、東京ドームシティを一周して水道橋駅へ戻るという行程で、寄り道をしなければ1時間前後でクリアできるので、手軽にミッションクリア数の実績カウントを稼げるぞ。
東京ドームは秋葉原からも徒歩で迎える距離にあるので、ついでに訪れるのもおすすめだ。
パート1ではJR水道橋駅から東京ドームを目指す。道中には、「まんがタイム」などでお馴染みの芳文社があるぞ。
パート2からは東京ドームシティ内。この地のかつての姿を偲ばせる「旧帝国陸軍東京砲兵工廠跡の基礎レンガ」もポータルになっているぞ。
1870年に旧水戸藩邸跡に砲兵工廠が建設され、関東大震災の影響で1935年に小倉へ移転するまで約66年間操業した。その後、1937年に「後楽園球場」などが建てられ、その後継として1987年に完成したのが東京ドームだ。
パート3では、「長嶋茂雄レリーフ」や、格闘技などのイベントで知られる「後楽園ホール」などを巡るぞ。
パート4では、日本の野球の歴史が凝縮された「野球殿堂博物館」などを通る。大人600円、65歳以上と高校生、大学生は400円、小中学生は200円で入場可能だ。
パート5スタート地点の「鎮魂の碑」には、太平洋戦争などで戦死した日本プロ野球選手の名が刻まれている。
パート6は、ジェットコースター「サンダードルフィン」などがある東京ドームシティアトラクションズや、温泉レジャー施設「LaQua(ラクーア)」の辺りが舞台。都会のど真ん中で天然温泉を楽しめるLaQuaは、単体でも訪れる価値のあるスポットだ。
パート7では、東京ドームシティアトラクションズの観覧車などのポータルを巡る。「Big O」と呼ばれるこの観覧車は、中心部分が無いセンターレス構造を採用した世界初の大観覧車で、空洞部分をジェットコースターのレールがくぐり抜けているのもユニークだ。
パート8では、東の白山通りを越えた所にある「三菱東京UFJ銀行 ATMコーナー 東京ドームシティ前」や「Lawson ローソン 都営水道橋駅前」をハックした後、再び東京ドームシティアトラクションズへ。約60メートルの高さを立ち乗りのゴンドラで上下する「スカイフラワー」は、ジェットコースターなどとは違ったスリルで人気だ。
パート9には「錦秋稲荷神社」や「藤田東湖護母致命の処」など歴史あるポータルが登場する。
錦秋稲荷神社は、三代目将軍徳川家光が水戸光圀の屋敷に寄進したのが始まりとされているとのことだ。
藤田東湖は、幕末の水戸家を支えた藩士で、安政の大地震で崩れる屋敷から母親を護って命を落としたという人物。1943年に水戸に創建された東湖神社に神として祀られている。
パート10では南端のモニュメントを巡り、東京ドームシティホールや飲食店などが入った「MEETS PORT」をハック。東京ドームシティを出て水道橋を渡る。
水道橋という名は、井の頭池を水源とする神田上水が神田川を渡る懸樋(かけひ)があったことが由来。江戸時代初期に当時最先端の水道技術を用いて造られた懸樋は、江戸の名所の一つとして様々な日本画にも描かれている。
神田川を越えた先の千代田区三崎町が舞台のパート11には、1182年から続くという「三崎稲荷神社」など、「三崎」の名の付くポータルが多数登場する。
「三崎座跡」として残っている三崎座は、1891年に開設された小劇場で、当時の東京では唯一の常に女優が興行する劇場だった。近くの「東京座」「川上座」と合わせて「三崎三座」として知られていたぞ。
パート12でも引き続き三崎町を歩き、水道橋駅に戻ってフィニッシュだ。
このシリーズミッションは、パート1とパート12の開始値点が近いので、順番を間違えないように注意しよう。間違って最初に12をクリアしてしまったときは、最後に改めてクリアすればメダルは正しく並ぶぞ。