ぶんきょう・いんぐれすは文京区のIngress情報をメインにお届けしているが、今回は番外編として新橋のIngress事情をお届けするぞ!サラリーマンの街・新橋は飲み屋が多い街として有名だ。金曜夜ともなれば多くのサラリーマンが顔を赤らめ、無礼講とばかりに千鳥足で酔いに身を任せる新橋…そんな新橋のディープな雰囲気が数多くの謎ポータルを生み出すのかもしれない。
ミッションを通じて新橋の街を探索!今回挑戦するミッションはこちら
取材当日の東京は、類稀なる寒波が街中を襲っていた。すっかり日が落ちた頃の気温は一桁、更に強風が体の熱を奪うミッション日和とは言い難い天候だ。Ingressはリアル世界のゲームでもあるので体力勝負でもある。取材当日は既に焼き芋いんぐれすやガチャピンミッションでしこたま歩いていたので、天候と体力を考慮して短めのミッションを選ぶ事にした。他にも様々なミッションがあったが、最も新橋を感じさせてくれそうなコチラだ。
今回挑戦するのは「のんべえの旅/Tokyo Drunker SILVER」。所要時間30分でANY ORDER形式のミッションだ。ポータル数はこんな感じで、どれもJR新橋駅からそう遠くない場所に位置している。さらにポータルが位置している辺りは飲食店や風俗店が大通りにも路地にもびっしりと軒を連ねるディープな飲屋街だ。となれば、どんなポータルとの出会いが待っているのかとの期待も高まる。
ルートは新橋三丁目周辺から攻め、駅へ向かう形とした。ポータル間の距離がそれほどでも無いのであまり緻密な作戦は不要だろう、という判断だ。
ディープインパクトがポータル!?新橋の洗礼がさっそく始まる・・・
スタート地点が新橋3丁目なので、とりあえず最寄りのポータルを探してみた。スキャナによると最初のポータルは「ディープインパクトの像」だそうだ。…えっ、ディープインパクト?
競馬はそれほど詳しく無いが、ディープインパクトぐらい有名な競走馬なら知っている。何故新橋にディープインパクトが居るのかはわからないが、ポータル写真を見る限りジョッキーまで乗せたディープインパクトはかなり大きそうだ。この大きさならすぐに見つかるだろうと高をくくっていたものの、何故かポータル付近まで近づいても見当たらない。
ポータル付近をウロつく事暫く、ふいに早大通りでのSATOちゃん事件を思い出し建物のシャッターの中を覗いてみると…居た!後ろ姿ではあるが、建物の中に居たのは紛れも無くディープインパクトだ。
ちなみにこの建物は「Gate J.新橋」。道理でディープインパクトが居るわけだ。しょっぱなから苦戦を強いられたが、次のポータルはどうやら屋外に設置してある上に金ピカで見つけやすそう。早くも寒さがこたえてきたので早足で移動する。
次のポータルは大阪でしょっちゅう見かけるアレ、続いて灯籠×2
果たしてすんなり見つける事が出来たのが次のポータル「ビリケンさん」で、串カツ屋の軒先にあった。照明を受けてピカピカに光っていたので非常にわかりやすい。
ちなみにビリケンさんと言えば大阪ではそこら中で見かけるほどメジャーな神様で、足の裏を撫でるとご利益があるとされている。大阪在住の筆者は馴染み深いが、この新橋の街にも意外なほどマッチしていたのが驚きだった。さすが新橋、大阪のディープさと何か共通するものがあるのだろうか。妙な居心地の良さを感じる、不思議な街だ。
次のポータルは石灯籠がふたつ。ディープインパクトやビリケンさんに比べるとインパクトは劣るが、この2つは道中がディープだった。「新橋3-9 石灯籠」「石灯籠」はどちらも車が通れないような奥まった場所にある。なので数々の飲み屋や風俗店、そして夜の街でひとときの娯楽に興じるサラリーマンやOLを眺めながらの移動となったのだが…簡潔にうまく表現できないが、ディープである。激しい飲み屋生き残り戦争を勝ち抜いた飲み屋はどこも個性的で、看板を眺めながら歩くだけでも楽しい。
そして新橋はポータルが密集しているので、通りすがりにハックするだけでもAP獲得ができる。ポータル間の距離も短いのでCF作りもそれほど苦労する事も無いだろう。この日の新橋は大草原が広がる事も無く、かといって大海原が広がるわけでもなくで見晴らしも良かった。青と緑のバランスがほどよく取れたスキャナ画面がまるでイルミネーションのようで、新橋の街のネオンにも負けていない。
またもや謎ポータルを発見!オシャレ居酒屋のオブジェがポータルに
後半戦は駅周辺のポータルを攻めてゆく。駅周辺の飲み屋のネオンが眩い通りにあるのが、「kyuduki 旧月」だ。このポータルはビルに少し入った所にあり通りから少々見えにくいので、訪れる際には少し探す必要があるかもしれない。それにしてもこのオブジェ、何やらハイセンスな感じを受けるが、調べてみると旧月はデザイナーズ居酒屋とも言えるオシャレな居酒屋だった。内装もオブジェに負けず劣らずお洒落で、ぜひ一度訪れてみたいものだ。蕎麦が美味しい店だが、名物は裏メニューから昇格した醤油ラーメン。蕎麦屋ならではの出汁がたまらない…との事である。
駅周辺のポータルには他に「西口通り」も。この西口通り前の交差点脇には、雪がこんもりと積んであった。何やら色々なものが刺さっていてカオスな感じを醸し出しているが…新橋らしいと言えば新橋らしいかもしれない。
意味深な看板は美味しいと評判のおでん店。意味が気になる・・・
次なるポータルは、どうやら看板のようだ。スキャナを頼りに探してみると、おでん店の壁で発見。和風テイストの猫が描かれた看板には「人源だもの」の文字がある。一瞬、かの有名なフレーズが脳裏をよぎったが…何か関係あるのだろうか。気になったので調べてみたが有力な情報は得られなかった。
しかし代わりにと言っては何だが、こちらのおでん店はとても美味しいと評判になっている事が判明!そうと判ればぜひ取材がてら、真相を明らかにしてみたいものである。そしてこの辺りでは「人源だもの」の他に「シェフ」をハックし、最終ミッションポータルの「鳥森神社」に向かう。
最終ポータル「鳥森神社」をハックして無事にミッションメダル獲得!
最終ミッションポータルの「鳥森神社」は芸能の神様と謳われている天細女命をお祀りしている数少ない神社だ。他には商売繁盛や必勝祈願、家内安全などのご利益があるありがたい神社。この日も参拝者の姿がちらほらあり、煌々と灯る明かりが幻想的な場所だ。
この鳥森神社、おみくじに特色があり「心願色みくじ」という少々変わったおみくじを引く事が出来る。そして心願色みくじでは『超大吉』なるラッキーなおみくじを引き当てられる可能性もあるそうなので、近くを訪れた際にはぜひ運試しに立ち寄ってみるのはどうだろうか?
最終ミッションポータル「鳥森神社」のハックを終えると、無事にミッションメダルをGET!取材しながらだったのでクリアに約1時間ほどかかったが、クリアのみならサクサク進められそうな印象だ。道もスキャナ上の表示と大差無いので、迷う事も無いだろう。
ミッションメダルはのんべえミッションらしく、ビールジョッキ。ポータルも飲屋街の中に位置しているものが多く、歩きながら看板を眺めているだけでも楽しい。さらに夜ともなれば多くの店からいい匂いが漂ってくる。焼き鳥屋の前を歩けば焼き鳥の香ばしい匂いが、鮮魚を扱う店の前を通れば魚の焼けるいい匂いが…これもたまらない。
路地を歩けば大通りの華やかなネオンとはまた違う情緒あふれる灯りが楽しめるのも楽しいぞ!新橋はガヤガヤとしたイメージがあるが、路地は静かでどこか異世界に紛れ込んだかのような不思議な雰囲気がある。もう一度行ってみたいと思うような、不思議な雰囲気だ。今回のミッションでちょっとクセになってしまったかもしれない。
まとめ:真冬の新橋は寒かった。が、ポータルはこの上なくアツかった!
無事にミッションを終えた後はすぐに喫茶店に駆け込んだ。真冬の夜は0度近い気温になるので、歩き回るとはいえ体が冷える。今回は防寒対策がイマイチだった事が悔やまれるので、これからは「寒空の下でもIngress!冬の寒さを乗り切るグッズ特集」で紹介しているような便利グッズに頼りたい。
というわけで最終的に「寒い」という感想が残ったものの、新橋のポータルはこの上なくアツかった!そして新橋は魅力的な街だった。ちなみに新橋にはミッションで紹介した他にもまだまだ謎ポータルが存在するぞ!目に留まったものの中では、妙にリアルな「なまはげ」が印象的だった。新橋を訪れる事があればぜひ、ミッションがてらおもしろポータルを発見してみて欲しい。