文京区の東端にある湯島天神(湯島天満宮)は、学問の神様として知られる菅原道真公が祀られている神社だ。
道真公を祀る天満宮や天神と呼ばれる神社は全国に多数存在するが、湯島天神は関東でも代表的な天満宮で、KDDIが昨年アンケート調査した「合格祈願神社人気ランキング」でも、道真公の墓がある福岡の太宰府天満宮や、京都にある北野天満宮に次いで第3位の人気となっている。
周辺にはIngressのポータルも多数存在し、ポータル密度はかなりのもの。東京有数のポータル集積地である上野動物園や不忍池の近くでもあるので、UPV(訪問済みポータル数)を稼ぎたい人はぜひ併せて訪れよう。
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湯島天神は、天手力雄神(アメノタヂカラオ)を祀る神社として雄略天皇2年(458年)に天皇の勅命で創建されたという古い神社で、正平10年(1355年)に近隣住民の要望で菅原道真を祀るようになった。
正式名称は「湯島天満宮」で、2000年に改称するまでは「湯島神社」だったが、「湯島天神」という呼称の方が定着しており、公式サイトのタイトルやドメイン名にもなっている。
天満宮に祀られている菅原道真は、平安時代に右大臣などを務めた実在の人物だ。陰謀で大宰府へ左遷されて2年後に没したが、没後に天災や疫病が多発し、朝廷の要人の急死も相次いだことから、祟りを恐れた朝廷や人々によって神として祀られるようになり、やがて学者・政治家としての業績から学問の神として親しまれるようになった。
大宰府へ左遷された道真が、京の屋敷で日頃から愛でてきた梅の木との別れを惜しんで「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」と詠んだところ、梅の木が空を飛んで太宰府までやって来たという伝説があり、天満宮には梅の木が植えられていることが多い。
湯島天神にも約300本もの梅の木が植えられており、毎年2月8日~3月8日ごろは「文京梅まつり」が開催されて賑わっているぞ。
また、毎年11月1日から23日までは「文京菊まつり」が開催され、様々に飾り付けられた菊人形や鉢などが展示される。
住所的には台東区内となるが、湯島天神の北西すぐ近くには「旧岩崎邸庭園」がある。三菱財閥の創始者・岩崎家が建てた屋敷で、国の重要文化財にも指定されている洋館は、ドラマのロケ地やアニメの背景などとしても度々使われている。
園内への立ち入りには、一般400円の入園料が必要だ。
湯島天神から少し北西に行ったところには「東京大学」がある。一般人でも屋外部分や食堂など一部の施設は自由に見学可能で、地元では散歩コースなどとしても人気だ。
Ingressのポータル密度はさほど高くないが、18ものミッションからなる「[メダルアート]東京大学本郷キャンパスツアー」など、多数のミッションが存在しているので、SpecOpsの実績メダルを目指している人などは要チェックのスポットだ。
湯島天満宮の北には、不忍池や上野動物園などからなる上野恩賜公園がある。都内でも有数のポータル密集地帯なので、UPVを稼ぎたいならぜひ訪れておこう。
上野動物園は600円の入園料が必要だが、100以上のポータルを巡りながら様々な動物を楽しめる。
不忍池の周りのポータルは、道に沿うように立ち並んでいるので、どれが訪問済みか分からなくなったりせず、スムーズに多くのUPVを稼げるだろう。
湯島天神近くには、Ingressのポータルになっている飲食店も多数存在する。少々値の張る蕎麦屋などが多めだが、「麺屋げんぞう」や「四川担担麺 阿吽」、タイ料理の「トンカーオ」など、1000円程度で腹ごしらえができる店もあるぞ。