東京ドームと並んで文京区を代表する有名スポットと言えるのが、東京大学の本郷キャンパスだ。屋外部分や一部の施設は一般人でも立ち入り可能で、周辺に住む人の間では散歩コースとしても人気となっている。近くにある上野動物園ほどではないが、敷地内には100以上のポータルが存在するので、Ingress的にも見逃せない。秋葉原からも徒歩圏内にあるので、ついでに立ち寄るのもいいだろう。
そんな東京大学を訪れるときにぜひトライしたいのが、「[メダルアート]東京大学本郷キャンパスツアー」というシリーズ物のミッションだ。18ものミッションからなる本格的な連作ミッションだが、南北1.2キロメートルほどの敷地内に収まっているため、比較的手軽にクリアできる。寄り道をせずに進めば2時間もかからないぞ。
クリア済みミッション欄に表示されるメダルは、順番にクリアすることで大きな画像が出来上がるメダルアートとなっている。あまりまとまった時間が取れないけどメダルアートミッションに挑戦してみたいという人にもおすすめだ。
大江戸線・丸ノ内線の本郷三丁目駅から北に数分歩けば、スタート地点となる赤門がある。東京大学を象徴する建造物の一つだが、実は正門ではない。文政10年(1827年)に加賀藩第12代藩主前田斉泰が第11代将軍徳川家斉の二十一女・溶姫を正室に迎えるにあたって建てた御殿の正門だったという由緒ある門で、国の重要文化財となっているぞ。
赤門から南下すると間もなくパート2に突入。道中には「東京大学 総合研究博物館」があり、一般向けの展示も行っているが、現在は改装工事のため休館中となっている。
・東京大学総合研究博物館 The University Museum, The University of Tokyo
パート3では、ベンチャー企業支援施設「東京大学アントレプレナープラザ」や「東京大学本部棟」などのポータルを巡りながら龍岡門を目指す。門自体はポータルになっていないが、ローソン東京大学龍岡門店のポータルがあるぞ。
・[メダルアート]東京大学本郷キャンパスツアー その3
パート4は、日本で最初の薬学博士である下山順一郎博士の胸像がスタート。医学・薬学関連の建物を経て経済学研究科棟へと向かう。
パート5では、医学部2号館や周辺の銅像を巡る。一部の銅像は屋内にあるが、外からも40メートル以内なのでハック可能だ。
パート6は、古代ギリシャの医師で医学の祖と言われるヒポクラテスにちなんだ「ヒポクラテスの木」などのモニュメントを巡りながら「東京大学医学部附属病院」へと進む。
ポータルにはなっていないが、このあたりには「健康と医学の博物館」もあり、入場料無料で見学できる。
パート7では附属病院内のモニュメントや医学部の象徴となっている鉄門などを巡る。病院内にはレストランやカフェもあるので、途中で腹ごしらえしたい場合に活用しよう。
・売店・レストランなど (詳細) | 東京大学医学部附属病院
パート8では、学生や卒業生向けの運動施設である「東京大学御殿下記念館」などを巡る。
パート9では、東大のシンボルで都内最初の登録有形文化財でもある「東京大学安田講堂」の周辺のポータルをハックするぞ。
講堂の向かいには中央食堂があり、一般の人でも利用できる。ランチタイムは混雑するので、時間をずらして訪れよう。
パート10は、育徳園心字池の周辺。加賀藩前田家の庭園だった頃に作られた池で、夏目漱石の「三四郎」の舞台となったことから「三四郎池」と呼ばれるようになり、こちらがポータル名になっている。
パート11は、正門周辺の法学部や文学部の建物を巡る。正門は1912年に建てられた歴史ある建築物で、横の門衛所と共に登録有形文化財に登録されているぞ。法学部の1~3号館も戦前の建物で、いずれも登録有形文化財となっている。
パート12は工学部周辺。スタート地点の「工学部列品館」は1925年に建てられた歴史ある建物で、登録有形文化財にもなっている。「列品館」というのは展示施設としての使用を想定して付けられた名前だが、実際に展示施設となることは無く、事務所として使われている。
・[メダルアート]東京大学本郷キャンパスツアー その12
パート13は、登録有形文化財となっている1号館など、工学部の建物を巡る。「西片門」は、東大前駅から工学部エリアに行くときの利便性のために2007年に造られた新しい門だ。西片というのは本郷キャンパスの北西の町名で、夏目漱石や樋口一葉など多くの文化人や学者が住んだ住宅地だ。
パート14は引き続き工学部エリア。工学部2号館は、元々あった旧館の南側を残しつつ、その上に覆い被さるように新館南棟が建っているという特異な構造が見ものだ。
・[メダルアート]東京大学本郷キャンパスツアー その14
歩道橋で言問通りを越え、パート15以降は弥生キャンパス部分が舞台。
創造情報学専攻のある「I-REF」棟の他、農学部関連の建物などがポータルになっている。スタート地点の銅像になっている田中宏博士は、明治・大正期の畜産界の発展に寄与した獣医学博士だ。
パート16では、弥生キャンパス北端にある運動場周辺を巡る。スタート地点の向ヶ岡ファカルティハウスには、自然食レストラン・アブルボアなどがあるぞ。
1937年に建てられた野球場は、数少ない戦前から存在する野球場で、観覧席とダッグアウト、フェンスは登録有形文化財となっている。
パート17では、農学部エリアの北側のポータルを巡る。1~3号館は戦前に建てられたもので、3号館は東京都選定歴史的建造物にとなっているぞ。
ラストとなるパート18では、日本の農業土木学の開祖で忠犬ハチ公の飼い主としても知られる上野英三郎博士の像からスタートし、農学部正門を出て東京メトロ南北線・東大前駅でゴールとなる。